抄録
日本の市場に流通するヨーグルトに含まれる bifidobacteria 3 菌株の生存性を 2 つの方法(in vitro における固定消化モデル,in vitro におけるヒトで検証済みの人工消化管モデル TIM-1)を用いて比較した。評価した菌株は,B. animalis subsp. lactis A 株と B. longum 2 菌株(B. longum B 株および B. longum C 株とする)であった。in vitro における固定消化モデルについては,ヨーグルト中の bifidobacteria を人工胃液に 1 時間,または人工腸液に 5 時間浸漬した後の生存性を調べた。B. animalis subsp. lactis A 株の人口胃液,人工腸液に対する生存性はそれぞれ68%,79%だった一方,B. longum B 株ではそれぞれ 1%と11%,B. longum C 株ではそれぞれ 1%と16%だった。TIM-1 については,各ヨーグルトの bifidobacteria 菌株の生存性を成人がヨーグルトを摂取した場合の消化管の生理的条件を再現して測定した。B. animalis subsp. lactis A 株の生存性は平均22.9%(8.9×109 cfu)で,B. longum B 株と B. longum C 株は検出限界(400 cfu)以下であり,測定できなかった。
結論として,in vitro における 2 つの実験で B. longum 2 菌株に比べ B. animalis subsp. lactis A 株の高生存性が示された。