抄録
メシマコブ菌糸体の一般毒性試験およびI型アレルギー抑制効果に関しての動物実験を行った.単回経口投与急性毒性試験に関しては,死亡発現の例はなく,最小死亡量およびLD_<50>値は2,000mg/kgを越えるものであり,メシマコブ菌糸体由来成分を経口投与した場合,2,000mg/kg以下の用量においては毒性兆候の発現はないものと判断された.I型アレルギー抑制効果に関しては,メシマコブ菌糸体由来成分を経口投与することで血中IgE値の産生抑制および皮膚アレルギー症状の抑制作用が認められた.この傾向はメシマコブ菌糸体熱水抽出成分投与群で最も著明に認められた.