日本きのこ学会誌
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特定のヌメリツバタケモドキ菌株間の交雑二核菌糸系統の有用性
牛島 秀爾霜村 典宏前川 二太郎
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2013 年 21 巻 2 号 p. 84-87

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抄録
ヌメリツバタケモドキは日本において食用きのことして認識されている.本研究では,本種の担子胞子発芽,その後のコロニー形成と二核菌糸体の形成などの培養特性について検討した.また木粉培地で栽培した子実体の肉眼的特徴についても調査した.本きのこの担子胞子は,25℃の条件で培地上に落下後約4時間で発芽し,約22時間後には殆どの担子胞子が発芽した.異なる担子胞子由来一核菌糸体を交配したところ,5日後には接触部の菌糸の隔壁においてクランプ結合が認められ,二核化が確認できた.交配によって得られた二核菌糸体を木粉培地で30日間培養後,15℃,湿度85%の環境下に移した.その後30日以内に子実体が形成された.交配によって得られた二核菌糸体の子実体は親株を単独で培養したときよりも大型で肉質であった.これらの結果により,これまで互いに別種として取り扱われていた形質の異なる子実体由来一核菌糸体を利用することで,有用な二核菌糸体を育成することが可能であると思われた.
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2013 日本きのこ学会
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