抄録
代表的な食用きのこ10品種の親水性抗酸化能について,他の食材と比較可能な妥当性が確認されたH-ORAC法による測定を行った.産地や栽培箇所を異にした複数検体を用い,きのこが調理してから食されることから,生及び茹でた後の検体が有するH-ORAC値を比較した.測定した中では生,茹で調理ともにツクリタケの値が最も高く,次がヒラタケ,エノキタケ,マツタケとなった.そのほか,ブナシメジ,シイタケ,マイタケ,エリンギ,ナメコ,アラゲキクラゲの活性を測定した.茹で処理したサンプルのH-ORAC値の平均減少率は11.1%であり,最も減少率が低かったエノキタケのサンプルでも31.7%にとどまったことから,調理後においても十分な親水性抗酸化能を有することが明らかになった.