理化学研究所 計算科学研究センター
2021 年 23 巻 3 号 p. 161-165
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X 線結晶構造解析は生体高分子の原子レベルでの詳細な構造情報を得るために必要不可欠な実験手法である. その一方,観測のために分子を結晶状態やクライオ状態にする必要があるため,本来興味のある溶液中の生理的環境下での生体分子の構造や運動をどの程度正確に反映しているかについては考慮が必要である. 本稿ではこれまで行ってきた分子動力学シミュレーションによりX 線結晶構造解析のデータに関するこれらの疑問に答えを与えるための試みのいくつかを紹介する.
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