ネットワークポリマー論文集
Online ISSN : 2434-2149
Print ISSN : 2433-3786
報文
エーテルエーテルケトン構造を有するエポキシ樹脂の フェノールノボラックによる硬化物の物性
梶 正史大神 浩一郎甲斐 智美
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 41 巻 5 号 p. 201-206

詳細
抄録

エポキシ樹脂の耐熱性を向上させるための一つの方向にエーテルエーテルケトン構造を有するエポキシ樹脂がある。ヒドロキノンと4,4’- ジフルオロベンゾフェノン(DFBP)との反応によりビスフェノール化合物(DHEEK)を得た後,エポキシ化反応を行うことでエーテルエーテルケトン構造を持つエポキシ樹脂(DGEEK)を合成した。

これを用いてフェノールノボラックを硬化剤とした硬化物の物性を評価した結果,ガラス転移温度(Tg)は149

℃とビスフェノールA 型エポキシ樹脂(DGBPA)に対して22 ℃高い値を示した。また,700 ℃での残炭率が

35.0 wt%とDGBPA に対して2 倍以上の値を示すとともに,10 wt%重量減少温度(Td10)は406 ℃であり,DGEEK 硬化物の高い熱分解安定性が確認された。

著者関連情報
© 2020 合成樹脂工業協会
前の記事 次の記事
feedback
Top