西日本皮膚科
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症例
Bourneville-Pringle母斑症
—腰背部に巨大腫瘤を伴つた例—
末永 義則村山 実白石 正憲
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1984 年 46 巻 5 号 p. 1110-1112

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抄録
腰背部に2個の巨大腫瘤を認めた定型的Bourneville-Pringle母斑症の14才女子例を報告した。2個の巨大腫瘤は, 整容的な目的で切除術を施行した。病理組織学的には, 摘出腫瘤は真皮膠原線維の増生が著しく, 個々の膠原線維は肥大して不規則に錯綜していた。また, 皮下の脂肪織間の膠原線維も真皮におけるものと同様な所見を示すとともに, 脂肪織自体も厚くなり, 母斑的要素がうかがわれた。
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© 1984 日本皮膚科学会西部支部
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