日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
急性膵炎と低血糖が先行し,膵CT所見の経時的変化を観察しえた劇症1型糖尿病の1例
宮ヶ原 典藤森 尚大野 隆真岡本 実里佐藤 直市園田 紀之孝橋 賢一石神 康生小川 佳宏
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2019 年 116 巻 2 号 p. 161-167

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抄録

30歳,男性.急性膵炎の診断で前医に入院し,第2病日に低血糖が出現したが,第4病日より高血糖となりCTで膵全体にまだらな低吸収域が出現した.第8病日に当院に転院となり,ケトアシドーシス発症を契機に劇症1型糖尿病と診断されたが,その際のCTでは低吸収域は消失していた.膵生検では膵島は認められなかった.急性膵炎と低血糖が先行し,膵CT所見の経時的変化を観察しえた非常にまれな劇症1型糖尿病の1例を経験した.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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