日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ(総説):炎症性腸疾患の新規治療
抗インテグリン製剤
飯島 英樹新崎 信一郎竹原 徹郎
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2019 年 116 巻 3 号 p. 208-215

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抄録

インテグリンは,細胞外マトリックスと相互作用し,細胞接着に関与する細胞表面タンパク質であるが,腸に特異的な白血球ホーミングにはインテグリンα4β7とそのリガンドであるmucosal addressin cellular adhesion molecule(MAdCAM)-1との間の相互作用が重要なはたらきを担っている.基礎研究およびその後の臨床試験の結果,インテグリンに対する抗体製剤を用いて本経路を遮断する治療は炎症性腸疾患(IBD)に対する腸管選択的な治療法として高い有効性を示した.特に,抗インテグリンα4β7特異的な阻害抗体であるベドリズマブは,IBDに対する高い有効性と安全性を示すことで,IBDに対する新たな治療アプローチとして期待される.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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