抄録
Craniosynostosisの術前計画は、2次元もしくは3次元CTや3次元実体モデルを利用して行われるようになり、特に3次元実体モデルの有用性は広く知られるところである。しかしながら、これまでその有用性について具体的な評価はなされていない。今回、我々は術前術後の輸血量と手術時間について3次元実体モデルを使用した場合と使用しなかった場合の術式別の比較検討を行った。結果として、手術時間において差を認めない術式もあったが、ほとんどの術式において3次元実体モデルを使用した場合、輸血量の減少と手術時間の短縮が認められた。