抄録
亜熱帯に属する奄美大島において1986年から1996年の間に脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血と診断された210例を対象にクモ膜下出血発症と亜熱帯の気象変化に対する影響を検討した.患者の平均年齢は64.3歳.年間平均発生率は15.5人/10万人(男性:10.4,女性:20.6).70歳以上の女性患者発生率は男性の3.1倍であった.発生率と季節変動の変化に有意な相関は得られなかった.また月別発生率と気温,気圧や湿度と関係も有意な相関はなかった.しかし発生率は高齢者と女性において冬と春に高い傾向があり,特に65歳以上の高齢の女性は若年者に比べ気象条件の変化により強く影響を受けていると考えられた.