抄録
外頸動脈内膜剥離術後に内頸静脈壁を用いてpatch angioplastyを施行した2例を報告する。両症例は一過性の左片麻庫で来院し、CTで多発脳梗塞を認めた。脳血管撮影では右内頸動脈は閉塞し、外頸動脈から眼動脈を介し頭蓋内が灌流されていた。その外頸動脈起始部に症例1では約70%、症例2では約90%の狭窄を認めた。外頸動脈起始部狭窄に対し内膜剥離術を施行し、内頸動脈のstumpを処理すると同時に内頭静脈壁を用いて血管形成を行った。外頸動脈は内頸動脈と比して細く、剥離術後に内頸静脈を用いて血管形成する方法は比較的容易で効果的であった。外頸動脈の内膜剥離術に関する注意点をふまえ報告する。