日本食品科学工学会誌
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技術論文
ゲーブルトップ紙容器種によるチルドグレープ紅茶飲料の香気透過性の相違
秋山 正行片倉 友義渡邊 武俊今吉 有理子池田 三知男市橋 信夫大西 正展岩渕 久克
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2012 年 59 巻 2 号 p. 76-83

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抄録

(1) ゲーブルトップ紙容器の透過香気成分を捕集するガラス製装置を作製した.
(2) グレープティーの透過香気成分の捕集条件を検討した結果,SPMEファイバー種:PDMS/DVB,捕集温度:10℃,捕集時間:30分間,捕集タイミング:24時間静置後,に設定した.
(3) ノンバリアとバリア容器種間で,香気成分量に差が認められるグレープティーの透過香気成分を明らかにした.特にエステル類において差が顕著であった.
(4) 容器種間で透過香気の匂い強度が顕著に異なる,6種の匂い成分(ethyl 2-methylpentanoate, ethyl butanoate, ethyl 2-methylbutanoate, ethyl 3-methylbutanoate, ethyl 2-methylpentanoate, methyl anthranilate)を明らかにした.

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© 2012 日本食品科学工学会
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