日本食品科学工学会誌
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食感と血のような味質を改善した「蝦夷鹿ソーセージ」の開発
中澤 洋三森野 達也宮下 慎一郎南 和広相根 義昌
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論文ID: NSKKK-D-22-00036

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抄録

北海道固有の生物資源であるエゾシカを有効活用するべく,エゾシカ肉の特徴を活かし,独特な臭みや硬い食感などの欠点を改善した「蝦夷鹿ソーセージ」を開発した.粗挽きエゾシカもも肉に粗挽き豚脂20%,砕氷20%,食塩2.4%,砂糖2%,発色剤0.15%,発色助剤0.1%,ポリリン酸塩0.2%,重曹0.4%,ブラックペッパー粗挽き0.6%,オールスパイス0.2%およびセージ0.2%を添加して,手捏ねで混合した後,羊腸に充填し,60℃雰囲気-30分乾燥後,60℃雰囲気-30分燻煙し,中心温度70℃-1分のクッキングで製造した「蝦夷鹿ソーセージ」は,食感と血のような味質が大幅に改善し,シカ肉に特徴的なタンパク質と鉄の含量が高く,脂質の含量が低い栄養特性を有し,肉色の赤さを生かした赤みが強い,官能評価のバランスに優れた製品となった.

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