日本食品科学工学会誌
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加熱殺菌済み果実加工品“レアフル®”の開発と普及
稲川 裕
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論文ID: NSKKK-D-23-00019

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抄録

真空包装と加圧加熱により、常温保存でき、無添加で生果実の食味、香りを残し、外観に優れる果実加工品“レアフル”を開発した。「レアフル」の製造は、皮むき・カット・真空パック・レトルト殺菌機による加圧加熱の工程で行う。パック時の真空度は99 %以上に設定する必要がある。加圧加熱温度100 ℃、時間10分が適当である。製造後の変色を防ぐためにはパウチのガスバリア性能が重要で、酸素透過度が極めて低いタイプが必要である。レアフルは北海道内5社に技術移転され、製品は一般向けおよび業務用として販売され、生産量は順調に増加している。

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