日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
乳酸菌飲料安定剤としてのアルギン酸プロピレングリコールエステルについて(第1報)
アルギン酸プロピレングリコールエステル未反応部分の金属塩の影響
西出 英一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1963 年 10 巻 8 号 p. 320-324

詳細
抄録
乳酸菌飲料安定剤にPGAを用いた場合,PGAの未反応部分に存在する金属塩が乳酸菌飲料の安定性にいかなる影響を与えるかを検討した結果,つぎの結論を得た。
(1) PGAの未反応部分に存在する金属塩が安定性に与える影響は著しく,つぎの順序である。
Na>Mg>Ca>H
この結果,Na塩が一番安定性が良好であることがわかった。
(2) エステル化度は高いほどよい。
(3) 粘度は26~42cp程度がよい。
(4) 流動性と安定性との関係はニュートン流動をしめすものほど安定である。
著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top