日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
過塩素酸による澱粉の酸化分解(その1)
分解経過について
水野 卓石野 恒雄
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1965 年 12 巻 1 号 p. 5-9

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抄録
澱粉の過塩素酸溶液について,経時的に次の諸現象が観察された。
10℃以上において過塩素酸濃度が高くなるにつれて比較的短時間にヨウ素反応が消失し,澱粉の種類により多少難易が認められるが,澱粉とそれのアミロース,アミロペクチン成分との間に差異は認めがたい。また,ヨウ素反応消失に伴い還元力が漸増し極大値となるが,以後漸減する。なお,反応の進行につれて溶液の比旋光度は漸減するとともに,その紫外吸収スペクトルは270~280mμと217~221mμに2つの新しい吸収極大が出現する。分解過程中に生成する低分子物質としてグルコース,糖酸,グルクロン酸,グルコン酸,シュウ酸のほかにケトース系呈色をする2種の糖類(未確認)が検出される。
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