日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
ピロ炭酸ジエチルの2, 3の食品に対する防腐効果について
芝崎 勲松本 公作堀江 英子
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1969 年 16 巻 9 号 p. 410-413

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抄録

DEPCの表面殺菌剤としての有効性を2, 3の食品について検討した。
(1) 浸漬処理によってウインナーソーセージ表面に発生するネトの防止試験を行ない,10℃以下の低温に貯蔵するとき,少なくとも無処理対照の2~3倍は貯蔵期間が延長できることを認めた。
(2) ウインナーソーセージ浸漬条件としては,DEPC 1000ppm程度の濃度で,浸漬溶液のpHを5.0以下にし,50℃以上で5分以内の浸漬時間で処理するのが最適である。
(3) DEPCのフレオンまたはLPガスで稀釈した噴射剤を用いて,ウインナーソーセージ,パン,味噌の表面に存在する変敗微生物を殺菌することができることを認めた。

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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