日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
小麦粉および小麦製品中の残留過酸化ベンゾイルの定量
小川 俊次郎鈴木 英世豊田 正武伊藤 誉志男慶田 雅洋
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1984 年 31 巻 5 号 p. 356-359

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抄録

食品からBPを有機溶剤抽出し,カラムクロマトグラフィーにてBAを除去し,BPを分画後,BAに分解しガスクロマトグラフィーにより定量する方法を示した。BPは試料よう中性下でエーテル抽出することにより分解が防止された。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより過酸化ベンゾイルはエーテル・n-ヘヤサン(1:9)混液で溶出し,安息香酸は溶出しない。BPはヨウ化カリウムと反応させることにより100%BAに変換した。回収率は30ppmで約90%で,検出限界は約0.5ppmであった。

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