日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
カキ果汁の嗜好について
菅原 龍幸松本 仲子佐々木 弘子青柳 康夫
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1986 年 33 巻 4 号 p. 281-284

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抄録

カキ果汁について酸濃度,糖濃度の違いと嗜好の関係,ピューレー含有率と嗜好の関係を検討するために官能検査を行い,次のような結果を得た.
(1) 本実験で好まれた果汁の酸濃度は0.35%,糖濃度はBrix °13.0のものであった.
(2) ピューレー含有率と嗜好性についてはピューレー含有率20%のものが好まれる傾向がみられたが,10%,20%, 30%の間には有意差が認められなかった.
(3) 酸味は酸濃度に比例して強まるが,加える糖量の影響をうけて酸味が弱まる傾向が認められた.甘味も酸味によって味が弱められるが,その影響は小さかった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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