日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
豆乳によるヒト型ハイブリドーマ及びヒトリンパ球における抗体産生増強作用
前田 万里田島 真村上 浩紀
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ジャーナル オープンアクセス

1992 年 39 巻 1 号 p. 110-112

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抄録
ヒト型ハイブリドーマを用いて,豆乳に抗体産生増強活性を見いだした.活性は,酸沈澱画分に認められた.さらに酸性沈澱画分をDEAE-Toyopearl 650Mで分画したところ,活性は1つのピークとして得られ,Superose 12HRによるゲル濾過クロマトグラフィーで分子量約290kDaと推定された.また,本抗体産生増強因子(IPSF)は,熱及びトリプシン消化に感受性が高く,他の食品中IPSF同様,タンパク質様物質であると示唆された.さらに,豆乳はヒトリンパ球のIgM及びIgG産生も増強した.
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