抄録
アミロースとアミロペクチンが混在しているヨウ素呈色液中のそれぞれの含量を測定するために,単波長を用いるJULIANOの方法と2波長を用いる2波長測定法を比較した.
2波長測定法はJULIANOの方法に比べて,アミロースだけでなく,アミロペクチンによるヨウ素呈色度をも正確に測定できることが明らかになった.
2波長測定法によって品種別に米粉を分析した結果,本測定法によって得られるアミロペクチンの測定値やアミロース/アミロペクチンの値は,アミロースの測定値よりも食味に強く影響している可能性もあると考えられた.