日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
ISSN-L : 1341-027X
ジャガイモ塊茎のビタミンC含量およびその合成酵素活性に及ぼす貯蔵温度の影響
大羽 和子山本 淳子小原 明子石井 現相梅村 芳樹
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 45 巻 8 号 p. 510-513

詳細
抄録

ジャガイモ(6品種)塊茎の貯蔵に伴うVC量およびその合成酵素活性の変化を調べ,VC残存量に及ぼす貯蔵温度の影響を検討した.
(1) キタアカリ(VC高含有品種)および男爵薯のVC量は貯蔵前46.6mgおよび28.7mg/100gであったが,4℃に貯蔵すると2日後には1.2倍と1.14倍に増大し,その後著しく減少して3ヶ月後には貯蔵前の1/3以下になった.GLDHase活性はVC量が著しく減少する時期および貯蔵後期のVC含量の低い時期に高くなった.
(2) 6品種のジャガイモにおいて,程度の差はあれ,15℃貯蔵の方が,4℃貯蔵よりもVC量の減少が抑制され,GLDHase活性は低く保たれた.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top