日本食品科学工学会誌
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食感覚の擬音語・擬態語の特徴づけ
食感覚の擬音語・擬態語に関する研究(第2報)
早川 文代畑江 敬子島田 淳子
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2000 年 47 巻 3 号 p. 197-207

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抄録

食感覚の擬音語・擬態語が,どのような食物のどのような特性を表現しているのかを明らかにすることを目的に,調査,解析を行ったところ,以下の結果を得た.
(1) 各用語が示す食味要因(外観,匂い,味,温度,音,テクスチャー)が明らかになった.
(2) これらの用語は,テクスチャーを表現するものが多く,また,音を表現する用語は,同時にテクスチャーも表現していることが明らかになった.さらに,テクスチャーと味,テクスチャーと外観のように,全く質の異なる2つの要因を表現する用語もみられた.
(3) 食感覚の擬音語・擬態語は,一部の例外を除くと,「脆性」と「弾性」の2軸からなる平面に布置された.
(4) 食感覚の擬音語・擬態語と食物との関係が明らかになった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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