オレオサイエンス
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特集総説論文
和周波発生分光法・赤外分光法
-表面振動分光法による生体界面の構造・機能評価-
野口 秀典魚崎 浩平
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2011 年 11 巻 6 号 p. 197-203

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抄録
近年, 種々の表面計測法を生体分子の構造・機能計測に適用した研究が最近いくつか報告されてきた。なかでも, 古くから分子構造の解析の手段として重要な役割を果たしている振動分光法は, 生体分子の構造変化と機能発現の関係を分子レベルで明らかにすることが可能な有効的な計測手法となる。ここでは, 和周波発生 (Sum Frequency Generation : SFG) 分光法, 表面増強赤外吸収分光法 (Surface Enhanced Infrared Absorption Spectroscopy : SEIRAS) といった表面振動分光法の原理, およびこれらの手法を生体関連単分子膜へ適用し, その構造・機能を生体分子がその活性を発揮することができる水溶液中で計測, 議論した研究例を紹介する。
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© 2011 公益社団法人 日本油化学会
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