オレオサイエンス
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学会賞・進歩賞受賞総説論文
界面活性剤の合成と機能解明に関する研究
川瀨 德三
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2013 年 13 巻 12 号 p. 573-585

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抄録

界面活性剤は界面において様々な機能を発揮する物質であり,その化学構造と機能との関係は学術的にも実用的にも非常に重要である。本稿では,表面におけるRf基の配向を制御して緊密にパッキングすることを目標として,「Rf基と導入点の間にメチレン鎖を挿入したセミフルオロアルキル基(Semi-Rf)を多鎖型で有する」を新たなコンセプトとして提起するとともに,両端にRf基を有する含フッ素オリゴマー型界面材料,Semi-Rf基を二鎖型で側鎖に導入したポリマー型表面改質剤,Semi-Rf基を二鎖型で有するGemini型界面活性剤の開発に関する筆者の研究成果を概説した。さらに,環境適応型の界面活性剤として,コリノミコール酸,Gemini型界面活性剤の開発,ならびに酒石酸型Geminiやコハク酸型Geminiにおける分子の立体化学と界面機能との関係についても述べた。

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© 2013 公益社団法人 日本油化学会
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