2015 年 15 巻 10 号 p. 461-468
環状オリゴ糖と呼ばれるシクロデキストリン(CD)は機能性成分を自身の空孔内に包接し,それらを保持,安定化,徐放する機能を有する。そのため,CDを繊維へ固定化させることで,悪臭の除去や包接させた機能性成分の効果を持続的に発揮させる機能を繊維へ付加できる。そこで,本稿では繊維へのCD固定化法として,天然型CDおよび架橋剤にブロック化ポリイソシアネート化合物を用いる手法と,反応性の化学修飾型CDであるモノクロロトリアジノ化β-シクロデキストリン(MCT-β-CD)を用いる手法について紹介する。