2011 年 80 巻 1 号 p. 30-35
バイオメトリクスは指紋,虹〔こう〕彩〔さい〕,静脈など一人ひとりに固有の特徴を用いて機械が人間を確認する技術であり,生体認証と呼ばれることもある.バイオメトリクスは便利な個人認証技術として身近な存在となってきた.また,紙やプラスチックカードや半導体チップなどの人工物においても,細かく見れば一つひとつに「個性」ともいうべき固有パターンが存在する.これを個体や個体の種類の認証に用いようとする技術を人工物メトリクスという.本稿では,これらの技術の仕組みと利用上およびセキュリティ評価上の要点を示す.