応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
研究紹介
アルカリ金属ドープC22H14超伝導体
久保園 芳博
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 80 巻 5 号 p. 411-414

詳細
抄録

多環縮合芳香族炭化水素分子であるピセン(C22H14)結晶に,アルカリ金属原子をドーピングすると超伝導特性が観測されることを見いだした.得られる超伝導転移温度は,K3C22H14で7Kと18Kであり,Rb3C22H14とCa1.5C22H14で7Kである.これらの超伝導転移温度は有機物としては非常に高い.C22H14以外にも他の多環状縮合炭化水素へのアルカリ金属原子のドーピングで超伝導が観測されている.このことは,多環縮合炭化水素物質が新たな超伝導の基礎ならびに応用研究の舞台になることを示唆している.

著者関連情報
© 2011 公益社団法人応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top