2022 年 91 巻 2 号 p. 77-81
第一原理計算は,物質や材料のエネルギーや基礎的な物性,電子状態を得るための手段として不可欠であるだけでなく,より高度な計算である材料スクリーニング,結晶構造探索,未知物質予測,熱力学計算,分子動力学計算などを行う手段としても一般的になりつつある.しかし,このような高度な計算は,網羅的な第一原理計算を必要とするため,実行可能な対象は限定的であるというのが現状である.本稿では,機械学習手法や効率的データ構造を導入することにより,第一原理計算に基づいた高度な計算を効率的に実施し,それらの応用範囲(原子数,時間範囲,自由度)を大幅に拡大するための手法について紹介する.