2025 年 94 巻 2 号 p. 68-74
準結晶は,数学と物理学や化学との学融合で生まれた概念です.準結晶の最初の報告から40年の間に,物理学と化学と材料工学の学融合を目指した研究室で行われてきた,金属分野と半導体分野の学融合や,最近ではデータ科学との学融合で生まれたマテリアルズインフォマティクスにおける最新の研究動向までを紹介します.金属結合‐共有結合転換という概念が生まれ,正20面体クラスター固体の統一的描像が構築され,重く強固なクラスターが弱く結合した固体という熱電性能向上の設計指針が提案され,準結晶半導体の存在の有無が解明されようとしています.