日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第24回秋季シンポジウム
セッションID: 3J18
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遊星型ビーズミリングによるプロトン伝導性酸化物ナノ粒子の調製とその性質
*酒井 孝明奥山 勇治石原 達己松本 広重
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抄録
 本講演では、ジルコニア微小ビーズを用いた遊星回転式ミル粉砕による、プロトン伝導性酸化物の微細化を検討した。 ペロブスカイト系酸化物であるBaZrO3系に本手法を適用することで、約 2 nm程度の極小サイズまで粉砕できることが小角X線散乱測定、動的光散乱測定および透過型電子顕微鏡などによって確認された。そして得られたBaZrO3ナノ粒子粉体を用いたところ、緻密なBaZrO3バルク体が1400oC程度で得られることも分かった。これは、通常の粉体を用いた場合と比較して400oC程度も焼結温度が低下したことになる。  また、本講演ではナノ粒子化で得られたBaZrO3バルク体の導電率や微構造についても詳細に報告し、さらにBaZrO3以外のプロトン伝導性酸化物のビーズミル粉砕の結果についても報告する。
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©  日本セラミックス協会 2011
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