抄録
これまでの研究から、我々は豊富なバリエーションが存在するRuddlesden-Popper(RP)型層状ペロブスカイト構造においてB1-B2構造相転移が起こることを予想した。その予想の是非を確かめるべくBa2HfS4とBa2SnO4について高圧における構造相転移の有無を調べた。放射光X線回折の結果からBa2HfS4では約17GPaで構造相転移を観測した。この相転移はリバーシブルで、脱圧するともとの構造に戻る。構造は解析中である。またBa2SnO4では3GPa以下で構造相転移を起こす。この相転移はリバーシブルでなく、脱圧しても高圧相が残ったままである。構造は解析中である。