日本歯周病学会会誌
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初期治療およびメインテナンスにおける電動歯ブラシと手用歯ブラシの臨床症状に対する効果の比較
森下 真行河村 誠笹原子 妃佐子河端 邦夫中田 二三江岩本 義史
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1997 年 39 巻 3 号 p. 355-360

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抄録
電動歯ブラシは, プラーク除去や歯肉炎の改善に対して手用歯ブラシと同等の効果があることが報告されている。しかし電動歯ブラシを4週間から8週間と, 短期間使用した時の効果についての報告は多いが, 1年以上の長期間にわたって使用した場合の効果についての報告は少ない。そこで今回は, 初期治療およびメインテナンスの期間中も電動歯ブラシを使用した場合の臨床的パラメーターに対する効果について検討する目的で研究を行った。
初期治療において電動歯ブラシ (インタープラーク®,IP) によるブラッシング指導を受け, 引き続きメインテナンスの期間中もIPを使用している患者23名をIP群とした。同様に初期治療およびメインテナンスを受けている患者で, 手用歯ブラシを使用している患者 (14名) を手用歯ブラシ群とし, 両群について初期治療終了後, 3ヵ月毎にリコールを行い, 6カ月, 12カ月および24カ月後にPCR, PD, およびBOPなどの臨床診査を行った。その結果, IP群, 手用歯ブラシ群ともに初期治療によりPCR, PDおよびBOPなどの臨床的パラメーターは改善され, メインテナンスの期間中も良好に推移した。
以上の結果より, IPは初期治療およびメインテナンスを継続している患者が長期間使用した場合でも, 手用歯ブラシと同等の効果があることが示された。
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