実践政策学
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看護師長のリーダーシップとアサーティブ・コミュニケーション
加藤 淳那須 清吾
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2022 年 8 巻 2 号 p. 163-167

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抄録
日本医療機能評価機構(2019)の調査では、医療事故が年々増加していることが報告されている。ここで、看護師長に求められるリーダーシップとは、患者の安全であり、患者に対してより良い看護を提供することを目指すものである。米国では、看護管理者のサーバント・リーダーシップが、ともに働く看護師の職務満足度を向上させ、成長を促すことが認められており、多くのプロフェッショナル(有資格者)が集まる医療現場では、サーバント・リーダーシップが有効なリーダー像として当てはまることが指摘される。そこで、本稿では、患者の医療安全を実現するために、看護師長のサーバント・リーダーシップに焦点を当てながら、アサーティブ・コミュニケーションに関する先行研究の論点整理に基づく展望を行った。その結果、看護師長がサーバント・リーダーシップを発揮する過程で、看護師長とチーム内の看護師がアサーティブな関係を構築することで、緊密なアサーティブ・コミュニケーションを実践できることを示唆した。すなわち、アサーションという概念が、看護師長がサーバント・リーダーシップを発揮するための補助的な役割を担うことになる。
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© 2022 実践政策学エディトリアルボード
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