抄録
著者らの一部が所属する有明高専は福岡県大牟田市にある.大牟田市は高齢化率が20%を超えており全国でも有数の高齢社会を迎えている.したがって高齢者の健やかな生活を支援することは地域の大きな課題となっている. 文部科学省が平成12年にとりまとめた新体力テストによると,高齢者(65歳以上)の体力測定においては,被験者の安全を考慮してADL(Activity of Daily Living)テストが用いられている.このテストの評価項目の一つとして握力測定がある.握力の測定においては,機器の使い易さなどからスメドレー式の握力計が利用されている.しかし,この握力測定法においては最大筋力を発揮する際に極度の緊張がともなう可能性があり,被験者によっては危険を伴う可能性がある.そこで,本研究においては,物を把握する力を被験者に負担をかけずに手軽に計測できる手法を検討した.