抄録
本研究の目的は,保育者が障害児を含むクラスの保育経験をどのように意味づけているのかを明らかにすることであった。障害児を受け持った経験のある22名の保育者にインタビューを行い,「参加/不参加」の二項対立的構図を包含しているナラティヴを対象に分析を行った。結果,「行事」,「集団活動」,「環境構成」,「加配教員の存在」に関連する実践的示唆を得た。結論として,「安心できるように見守る」といった保育における不易性が子どもたちの学びに通じていることが再確認された。そして,脱構築実践を生み出すサイクルのために記録と議論を通した実践の見直しが必要であることを提起した。