本研究は,保育者養成課程において,以下を特徴とする授業を実施し,「虫」に対する苦手意識および保育実習に対する効果を分析することを目的とした。
⑴講義・演習連続型,⑵実習前体験,⑶「虫」への自分らしいかかわり方の保障
受講女子学生85名を対象に事前・事後アンケートを実施した。分析の結果,学生の多くは,知識を得ながら体験する授業に対して興味・関心を示し,仲間と楽しさを共有しつつ取り組んでいたことがわかった。それにより「虫」に対する苦手意識も薄らぎ,実践への自信や実習での活用も見られ,実習での学生が子どもとの自然遊びを豊かにすることにも寄与したと考えられる。