抄録
男性保育者のダイナミックな遊びへの期待は,保育関係者が彼らを肯定的に評価する伝統的な理由の1つであるものの,保育者の性別によって幼児の身体活動量が変化するかは,十分に検証されていない。そこで本稿は,保育者と幼児の性別の組み合わせによる幼児の身体活動への影響を検証した。幼児と彼らを受け持つ保育者の性別を組み合わせた鬼ごっこを実施し,万歩計を用いて幼児の歩数を測定した。結果,遊び相手が男性保育者であるときよりも女性保育者であるとき,男児の歩数は低下した。これは,男性保育者と日常的に交流する機会がない場合,男児の身体活動が日々抑制される可能性を示唆している。男児の身体活動を促進して身体的健康を増進する観点から,男性保育者増加政策は支持できる。