抄録
親の幼保園評価の特徴を明らかにするため,6歳までの未就学児をもつ親を対象にWEB調査を実施した。まず,親自身の幼保園経験評価について肯定的評価項目を選出し得点化した。評価得点は男性より女性が高かった。次に,子に対する感情8項目を因子分析した結果,子への肯定的感情と否定的感情に分類され,それぞれ尺度として用いたが,有意な性差はなかった。重回帰分析により幼保園評価を予測したところ,父親は,親自身の幼保園経験評価,子への肯定的感情,育児時間が有意に予測し,母親は,親自身の幼保園経験評価,子への肯定的感情のみが有意に予測した。前報に続き,子に関する全般的な肯定的態度と幼保園評価との関連が示唆された。