抄録
身体活動と座位時間の組み合わせがどのように作用しているのかについては,研究が不十分である。座位時間の測定も現状の研究では十分に適切とはいえない。座位時間が長い現代社会では,単に身体活動ガイドラインを満たすだけでは健康効果を得るために十分ではないのかもしれない。座位時間が長時間な生活習慣であっても,その悪い効果を打ち消すような身体活動量がどの程度なのかを同定するような研究の必要性が高い。社会経済状況が高く,非常に活動的な集団を研究対象にすることによって,そのような身体活動量の同定が可能かもしれない。そして、このような研究によって、非常に座位時間が長い者を対象にした身体活動の推奨量が明らかになるかもしれない。さらに,座位の内容,座位の測定方法の改善,座位時間の調査を広く実施することが求められる。
(この日本語訳は,読者の利便性を考慮して著者の許可のもとに編集委員会が作成したもので,論文に含まれるものではありません。日本語訳が著者の意図にあっていない可能性もありますので,正確な意味を確認するためには原文をご確認ください)