運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
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アジアにおける成人の身体活動基準と身体不活動状況の国際比較
Wan Mohd Nurussabah Bin Abd Karim澤田 亨 丸藤 祐子Robert A. Sloan村上 晴香宮地 元彦
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2016 年 18 巻 1 号 p. 23-29

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抄録

目的:本レポートは2つの目的をもって作成された。1つはアジア各国における身体活動ガイドラインの比較である。そしてもう1つはアジアにおける各国の身体活動調査の方法およびその結果の比較である。

方法:アジアにおける身体活動ガイドラインおよび身体活動調査の方法および結果について,Google Search,Google Scholar,MEDLINE,ELSEVIER,BioMed,BMC Public Health searchを利用してアジア全体(n=51)を対象に検索した。

結果:インターネットを用いた調査の結果,英語で記載した身体活動ガイドラインおよび身体活動調査の方法や結果を入手できた国は6か国であった(香港,マレーシア,シンガポール,サウジアラビア,韓国,日本)。身体活動ガイドラインについては,多くの国がWHOの推奨する身体活動ガイドライン,すなわち,「中強度の有酸素性身体活動を週150分もしくは高強度の有酸素性身体活動を週75分実施することを推奨」と類似していた。身体活動調査における身体活動の定義についても多くの国がWHOの定義,すなわち,「以下の基準に1つでも適合すること,①週に3日以上,1日当たり少なくとも20分の高強度の身体活動を実施,②週に5日以上,1日当たり少なくとも30分以上の中強度の身体活動もしくは歩行を実施,③週に5日以上,歩行や中高度の身体活動を1週間当たり600 MET-min以上になるように実施」と類似した定義を採用していた。

結論:各国の情報を共有し,より良い身体活動ガイドラインを作成していくためにも,多くの国において身体活動ガイドラインの英語版が公表されることが望まれる。更に,最低限の項目については国際的に比較可能な調査が実施されることが望ましいと考えられる。

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© 2016 日本運動疫学会
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