運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
日本の就労者を対象とした定期的な筋力トレーニング実践状況と関連要因:ウェブ調査による横断研究
内藤 隆 岡 浩一朗柴田 愛門間 陽樹宮脇 梨奈石井 香織
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論文ID: 2601

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抄録
目的:日本の就労者を対象に定期的な筋力トレーニングの実践状況とその関連要因を検討する。
方法:20~59歳の就労者2,400人にウェブ調査を実施した。調査項目は,筋力トレーニングに対する行動変容ステージおよび社会人口学的・健康関連・仕事関連・社会経済的要因であった。多変量ロジスティック回帰分析により,週2日以上の定期的な筋力トレーニング実践と各要因との調整済オッズ比(95%信頼区間)を算出した。
結果:分析対象者は2,395人(40.4±10.8歳,男性49.9%)であった。定期的な実践割合は15.4%(男性18.3%,女性11.9%)で,全体の70.6%は無関心・関心期に該当した。定期的な筋力トレーニング実践の調整済オッズ比は,20代に対して40代で0.65(0.47–0.92),50代で0.45(0.31–0.67),普通体重に対して低体重で0.58(0.39–0.86),過体重で0.59(0.41–0.85),肥満で0.24(0.08–0.67)であった。中高強度身体活動時間は週150分未満に対して150~299分で2.51(1.70–3.71),300~419分で2.56(1.64–4.00),420分以上で4.38(3.15–6.09),座位時間は1日4時間未満に対して11時間以上で0.59(0.39–0.90)であった。喫煙あり,中高頻度の飲酒,個人年収400~799万円では調整済オッズ比は高い値を示した(いずれもp<0.05)。男女別分析では一部の関連に違いがみられた。
結論:本研究対象者の定期的な筋力トレーニング実践割合は低く,7割は動機づけの準備性が低かった。特に実践割合が低い40代以降の就労者や過体重・肥満の男性など,関連要因を踏まえた普及策が求められる。
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