2020 年 12 巻 p. 77-82
本稿では、音声学の要素をふまえた知的ゲームとして、ワードウルフを援用したIPA ウルフについで、インサイダーゲームのお題をIPA でやってみたらどうなるかというシミュレート結果を報告する。インサイダーゲームの概要は、以下の通りである。まずは、お題を知らない多数派と、お題を知っている少数派が、ゲームマスターに「はい/いいえ」で答えられる質問を続けて、お題を当てる。ついで、参加者の中の少数派をあぶりだすというゲームである。IPA ウルフとは異なる展開で専門用語を理解できるという点を紹介したい。