都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
活断層直上の災害を最小化するための土地利用制限の提案
奈良盆地東縁断層帯を対象としたシミュレーションを通じて
李 惠智中山 徹
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2021 年 20 巻 2 号 p. 186-189

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抄録

日本は地震が多い国の一つであり、2000個以上の活断層が確認され、直下型地震の危険性が高い。しかし、直下型地震に対する対策があまり行われていないのが現状である。本研究では、国内外の活断層対策内容と日本の土砂災害と津波災害の取り組み内容をもとに、活断層直上を空地にするための新たな土地利用制限を提案する。また、長期計画(50年)と短期計画(10年または20年)のシミュレーションを行うことで、その可能性を考える。このシミュレーションが実行できないと判断される地域に関しては、被害を最小で抑えるための対策を提案する。この計画は、人口減少や減災などの社会問題の対策の一つにも繋がると期待できる。

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© (c) 日本都市計画学会
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