都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
多文化共生社会に向けた中間支援の実態と役割
長崎県内の市町を事例として
林 ひかり片山 健介
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2025 年 23 巻 4 号 p. 510-

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抄録

本研究は、長崎県の市町での多文化共生社会に向けた中間支援の現状や課題を明らかにすることを目的としている。既往文献等をもとに外国人が直面する壁について整理したうえで、中間支援の実態を明らかにするため長崎県内の中間支援組織にヒアリング調査を行った。研究の結果、活動地域や支援対象の特性に応じた支援の形がみられた。また、各主体間には重層的な関係があり、各主体の足りない部分を補い合っていることがわかった。また、「まちづくり」の視点をとりいれた支援は、日本人と外国人だけでなく、地域と外国人をつなぐ役割をもち、多文化共生社会を目指すうえで重要であることを指摘した。

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© 日本都市計画学会
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