2014 年 29 巻 4 号 p. 509-513
〔目的〕回復期脳卒中片麻痺患者に対する,体重免荷装置を用いたトレッドミル歩行練習(以下,BWSTT)と平地歩行練習との併用の有効性を確認すること.〔対象〕回復期片麻痺患者32名を対象とした.〔方法〕対象者を平地歩行群,BWSTT群,併用群の3群に割り付け,歩行能力,バランス能力,ADL能力,介助量を比較した.〔結果〕ストライドでBWSTT群が併用群と比較して有意に改善した.全ての測定項目に対して併用群で他の2群よりも有意な効果は認められなかった.〔結語〕回復期脳卒中片麻痺患者において,平地歩行練習にBWSTTを併用しても平地歩行練習,BWSTT単独の歩行練習と比較して歩行能力で有意な改善が認められなかった.