抄録
〔目的〕適切な姿勢を選択する能力(姿勢選択能力)と運動パフォーマンスの関係を明らかにすることとした.〔対象と方法〕健常若年女性46名を対象とした.姿勢選択能力は,膝関節伸展時に対象者自身が最も筋力を発揮できると予測した角度と,実際に最大筋力が得られた角度の差とした.この能力と,運動パフォーマンス(6 m走,垂直跳び)の計測値との関係を解析した.〔結果〕姿勢選択能力の低い群と比較して,高い群は,有意に6 m走行時間の平均が短く,跳躍高の平均が高かった.〔結語〕姿勢選択能力の高低により運動パフォーマンスに差が認められたことは,姿勢選択能力が運動パフォーマンスを決定する因子の一つである可能性を示唆する.