理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
症例研究
ギランバレー症候群による足関節背屈機能障害に対する視覚誘導性自己運動錯覚の介入効果の検討
—ABAシングルケースデザイン—
酒井 克也池田 由美山中 誠一郎野口 隆太郎
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2018 年 33 巻 1 号 p. 187-190

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抄録
〔目的〕ギランバレー症候群により足関節背屈機能障害を呈した症例を担当し,視覚誘導性自己運動錯覚(Kinesthetic Illusion Induced by Visual Stimulation:KiNvis)を実施した結果,効果が得られたので報告する.〔対象と方法〕対象はギランバレー症候群により左足関節背屈機能障害を呈した50歳代男性とした.ABAシングルケースデザインを実施し,各々3日ずつとした.A期を基礎水準期,B期を操作導入期とし,B期のみKiNvisを付加した.評価は運動錯覚の程度と身体イメージ,足関節背屈運動角度,歩行速度とした.〔結果〕B期に運動錯覚が生じ,身体イメージも変化した.左足関節背屈運動角度はA1期平均2 ± 0°からB期にて平均5.6 ± 0.5°へ改善し,A2期も平均5.3 ± 1.1°と効果が継続した.歩行速度はA1期にて平均0.81 ± 0.12 m/secであり,B期は平均1.25 ± 0.13 m/secに改善し,A2期にて平均1.22 ± 0.09 m/secと効果が持続した.〔結語〕KiNvisにより足関節背屈機能が改善した可能性が示唆された.
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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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