日本臨床外科医学会雑誌
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肺癌切除後再発例の検討
馬場 憲一郎長尾 和治松田 正和西村 令喜松岡 由起夫上野 洋一山下 裕也野村 耕一一口 修村上 明利
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キーワード: 肺癌, 肺癌切除後再発
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1992 年 53 巻 8 号 p. 1779-1785

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抄録
原発性肺癌切除93例を対象に再発について検討した. 29例31.2%に再発をみた.病期,組織型別再発率はstage Iが17.5%, II 80.0%, IIIA 33.3%, IV 80.0%,腺癌31.7%,扁平上皮癌19.0%,小細胞癌75.0%,腺表皮癌66.7%であった.再発様式は血行性再発が多く(82.8%),肺,骨,脳の再発例が多かった.リンパ節再発は41.4%,局所再発が17.2%にみられた.再発までの期間は1年以内55.2%, 2年内が31.0%であった. stage I, IIは1年以降の血行性再発例が多く,病期が進むにつれリンパ節再発や局所再発が多くなり, III, IV例の半数は6カ月内に再発していた.扁平上皮癌は1年以降に再発し,腺癌は分化度の低いほど再発時期が早い傾向にあった.再発例の約40%は対症療法におわり,再発後の生存期間は平均4.3カ月であった.骨,脳転移に化学療法,放射線療法の有効例がみられた.
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